【連載 第5回】親が客観的になれる力について
「おもちゃの力」のテーマでお話をさせていただいて、今回で終わりとなりました。
いままで、お読みいただいてありがとうございました。
さて、最終回は、現代の子育て状況も踏まえた話になります。
昭和30年代頃は、3世帯が同居しているお家が結構あったのですが、今はもう
珍しくなりました。子どもは、社会人になれば、親元から離れ1人暮らしを始めます。
就労状況により、単身世帯もやむなくなり、核家族が増えてきました。子育ての
ノウハウを伝授されることが少なくなりました。
特に初めての育児は不安で、経験者がそばに居ないだけで、新米母さんはストレスに
なります。誰でも初体験は、心細いものですよね。
そこで、ご近所の力、地域の力が必要になってくるのです。
寄り合いがあっても、子連れでは行きにくかったり、研修会などに参加したくても
尻込みしてしまいますね。そんな時、子どもを少し預かってもらえる関係が
普段からあれば、お願いしやすくなります。託児のある会には行きやすいですね。
子どもにとって、親以上安心して身を任せられる人はいないのですが、意外と子どもは
環境に慣れやすいので、子どもにとって心地よい居場所さえ構えてあげれば、その場に
なじむものです。
子どもは、子ども集団の中で、見たり聞いたりしながら育つものです。一家庭だけの
子育てでは遊びの発展は難しいと言われています。もちろん、心身の発達においても、
人と人のふれあいの中で学び、成長することのほうが多いと思われます。それは、
生活環境を見直すきっかけにもなりますね。
地域の中で、「おもちゃの広場」を開いたり、「子育て支援センター」などの公共施設で、
親同士の交流をする中で、子どもの育ちを客観的に捉えることができるようになります。
先輩の体験談より、子育てのストレスも軽減されます。一人ひとり、子どもは皆違う
個性をもってるので、一律にはいきませんが、他の親との交流によって助けられることは
多いはずです。
親同士の話の中で、おもちゃの話もでてくるでしょう。
「どんなふうに遊んであげたらいいのかな?」
という疑問も出てくると思います。
そんな遊びの情報を共有しながら、家庭に帰り、
各家庭の生活環境(子どもの遊べる環境としてどうなのか?)を考えてみると、子どもの
視点をふまえた環境づくりができると思います。
「おもちゃの力」それは、おもちゃが、子どもの力を引き出す力になり、その子ども
から引き出された力を、親が見ることにより、「こんなことができるようになったんだ!」
と気づかせてくれ、親は前に向かって子育てができる力をもらえるのです。
だから、おもちゃってすごいのですね!
みなさん、おもちゃの魅力、少しは理解できましたか?おもちゃ選びに真剣になれそう
ですか?買ってあげる、与えるだけのおもちゃでなく、おもちゃと子どもと親のステキな
関係をぜひ、あなたの家庭でも見つけていってくださいね。おもちゃ店の店主として、
おもちゃコンサルタントとして皆様方の子どもさんの成長を見守っていきたいと思います。
いままでお付き合いありがとうございました。
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著者:濱田百合子(おもちゃコンサルタント、森のゆうえんち店長) |
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アンパンマンミュージアムで有名な高知県香美市にある、
おもちゃ屋「森のゆうえんち」を店長として運営。
「おもちゃコンサルタント」資格取得後は、幼稚園
へのおもちゃの遊び方の指導など広く活動を行っている。
「子どもの成長のために良いおもちゃと家具を提供したい」
という思いでスタートし、子どもとゆっくり遊べるように創られた店内は、大人もつい、
日ごろの忙しさを忘れてしまいそう。子どもが遊んでいる姿を大人が見守ることが
できるように併設して造られているカフェでは、おもちゃの選び方相談や、時には
子育ての悩み相談まで、濱田さんの人柄に人の和が生まれている。
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