【連載 第3回】
道具を上手に使える力
自分で考えて工夫ができる力
~おもちゃを通して『道具を上手に使える力』を学ぶ~
あかちゃんの時から、自発的におもちゃを使って遊ぶようになると、
自分の体が自分でコントロールできるようになってきます。
姿勢が安定してくると(座ったり、立ち上がったり、直立歩行)同時に、いままで
ぼんやりとしか見えなかったおもちゃがはっきり見えてきます。
2歳くらいになると、積み木の形や色がわかるようになります。
ますます手を使っておもちゃをいじりたくなってきます。
たとえば、「大工さん」というおもちゃ、1歳3ヶ月くらいまでは、ペグを穴に
差し込むことで、ペグが立つことがうれしくて繰り返しします。
はずしたり、立てたり。
1歳半になると、穴に差し込んでみたり、トンカチを持って、どのペグでも
叩いてみたりします。
1歳も後半になってくると、差し込んだところに手を押し込んでペグがみえなくなると、
また同じところに差し込み、繰り返しが始まります。そんな時、トンカチを渡して
あげたらその見えなくなった穴をめがけてトントンします。ペグを置いてあげたら、
トンカチで上手にトントンして大工さん遊びが楽しめるようになります。
両手を上手につかって自分で大工さん気分を味わえるのは、2歳くらいでしょう。
道具を上手に使えるようになると、達成感、充実感、満足感を体で感じます。
それが、又次への発達に繋がっていきます。
~おもちゃを通して『自分で考えて工夫ができる力』を学ぶ~
3歳くらいになると、本格的なごっこ遊びや見立て遊びへと発展していきます。
そして、話し言葉が活発になってくると、ごっこ遊びが、家庭の会話そのもの
だったりします。
自分以外のお友だちの言葉や親の言葉が聞き取れるようになってくると、
反抗的な態度になってしまったり、急にしゃべらなくなったりもします。
「自分も大切だけど、○○ちゃんも大切な友だちだし、、?」と考え出します。
「トンカチが1個しかないから私が遊びたい!でも○○ちゃんも遊びたいみたい?」
そこで、順番で遊べることの工夫が出てきます。相手の気持ちがわかって
あげれるようになってくることは、人間発達の基本ですよね。
積み木もいろんな形があります。高く積もうと思ったら、どんなふうに
積み上げたら崩れないで積めるのか?
窓を作りたいけど、どんなにしたら窓に見えるのか?
1人遊びしているときも、お友だちと遊んでいるときも、
子どもの頭の中はフル回転しています。
子どもが何かに夢中になって取り組んでいる時には、口をはさまないで
じっと見ていることも大切ですね。どうしていいか?困ったときには、
きっと助けを求めてくるでしょう?
親もかかわって遊びたいなら、そっとそばに寄って、同じおもちゃで子どもの
してる真似をしてもいいかもしれません。親が自分のしてることに関心を
持ってくれてることは、とてもうれしいことです。
親と子の関係から、同じ子ども同士の関係になれたら、それが少しの時間でも
子どもはその体験を覚えていてくれるでしょう!共有体験は、子どもが
成長してからも繋がってくる成長の根っことして大切なものです。
子どもが自分で考えたり、工夫したりできるような、時間と空間を与えて
あげることはもちろんですが、親がでしゃばらないで、待つことの大切さを
子どもから教わりたいものですね。
第4回「社会性を育てる力」を読む
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著者:濱田百合子(おもちゃコンサルタント、森のゆうえんち店長) |
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アンパンマンミュージアムで有名な高知県香美市にある、
おもちゃ屋「森のゆうえんち」を店長として運営。
「おもちゃコンサルタント」資格取得後は、幼稚園
へのおもちゃの遊び方の指導など広く活動を行っている。
「子どもの成長のために良いおもちゃと家具を提供したい」
という思いでスタートし、子どもとゆっくり遊べるように創られた店内は、大人もつい、
日ごろの忙しさを忘れてしまいそう。子どもが遊んでいる姿を大人が見守ることが
できるように併設して造られているカフェでは、おもちゃの選び方相談や、時には
子育ての悩み相談まで、濱田さんの人柄に人の和が生まれている。
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