ビタミンA剤、ビタミンD剤
妊娠中はつわりなどの症状で、ママの体調はくずれがちになります。サプリメント等で栄養補給を行う場合があるかもしれませんが、ビタミン剤もすべてが安全というわけではありません。効用と注意点をしっかり把握してから服用しましょう。また、妊娠16週目までは赤ちゃんが影響を受けやすい時期ですので、より注意が必要です。ここでは、妊娠中の体に良い、ビタミンAとビタミンDについて説明します。
ビタミンAとビタミンDの効用
ビタミンAの効用
胃腸内の粘液を清潔に保つ働きをし、健康な皮膚作りに役立ちます。ビタミンAが不足すると、細菌に対する抵抗力が弱まり、お肌の乾燥や風邪の原因になります。
ビタミンDの効用
ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、骨や歯を丈夫に保ちます。
ビタミンAとビタミンDを含むもの
ビタミンAを含むもの
ビタミンAには大きく分けてレチノールとカロチノイド(ベータカロチン)があります。
- レチノール
- 初めからビタミンAの形をしており、ウナギやレバーなどの動物性食品に含まれています。
- カロチノイド
- 体の中に入ってから、必要に応じてビタミンAに変換され、にんじん、小松菜などの緑黄色野菜に含まれています。
ビタミンDを含むもの
ビタミンDはビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロール)の2種類あります。
- D2(エルゴカルシフェロール)
- 植物性食品に含まれ、特に、しいたけ、舞茸などのキノコ類に多く含まれます。
- D3(コレカルシフェロール)
- 動物性食品に含まれ、特に、さんま、いわしなどの魚介類に多く含まれます。
※人間にとってD2よりもD3の方が重要と言われています。
妊娠中は栄養を補うために、ビタミン剤を飲むべきと考える人もいるようですが、ビタミンAとビタミンDに関しては、注意が必要です。
ビタミンAとビタミンDの注意点
ビタミンAとビタミンDは共に脂溶性ビタミンなので、必要以上に摂取すると、体内に蓄積され、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。逆に、一度摂ると体内に蓄積されますので、毎日多く摂取する必要はありません。
ビタミンAの注意点
妊娠初期に大量に摂取すると、赤ちゃんの奇形発生率が高くなるという報告があります。ビタミンAの成分別に見ていきましょう。
- レチノール
- 催奇奇形(さいききけい:赤ちゃんの四肢や臓器に奇形が起こること)が確認されています。
- カロチノイド
- 催奇奇形は確認されていませんが、過剰摂取は控えましょう。
ビタミンDの注意点
妊娠初期に大量に摂取すると、ママの体および赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼす可能性があります。影響対象別に見ていきましょう。
- ママへの影響
- 過剰摂取は吐き気や便秘などの不快症状のほか、骨から血液中へカルシウムが大量に流れ、腎臓に負担がかかる可能性があります。
- 赤ちゃんへの影響
- 過剰摂取によって骨格異常などの骨形成の異常や高カルシウム血症、精神発達と発育の遅延の恐れが挙げられます。