【連載 第1回】 保育園って?幼稚園って?
保育園・幼稚園・・・義務教育ではないにも関わらず、ほとんどの人が
通園した経験を持つ教育(保育)の場。
身近である一方、実際に子どもを通わせるという、きっかけがなければ、
あらためて考えることは、少ないことかもしれません。
園選びを考えはじめた人も、将来のためにと考えられている方も、
また違った見方で、保育園と幼稚園を考えていくきっかけになれば・・・。
幼稚園の生みの親、フリードリヒ・フレーベル
大学は、紀元前から存在したといわれていますから、 幼稚園も、古くからあったのでは?と
思われる方もいらっしゃると思います。
しかし“就学前の子どものための学校”である幼稚園の誕生は、 他の教育機関に
比べて比較的その歴史は浅く、19世紀まで待たなければなりません。
ドイツの幼児教育者、フリードリヒ・フレーベルが1840年に設立したことが
最初と言われています。現在の幼稚園は、ほとんどがフレーベルの構想の中に
あったものと言っても過言がないほどで、幼稚園(Kindergarten)という言葉も、
フレーベル自身が生み出したものです。
ちなみに、フレーベルは、教育のための玩具を開発したことでも知られています。
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現在もかたちをかえて発売されている
フレーベルの積み木 |
フレーベルが考案した、 一連の教育遊具は「恩物(おんぶつ)」と呼ばれ、
球や積木、棒、砂遊びなど約20種類を指します。
建築界の巨匠、フランク・ロイド・ライトは、
自分の建築は、母アンナが与えてくれた
「フレーベルの積み木」の影響を、受けたもの
だと語っています。
ロバート・オウエンの試み
幼稚園の生み親フレーベルよりも先に、就学前の子どものための学校を実践
した人がイギリスにいます。
ロバート・オウエン。
低所得の労働者階層の子どもたちが、低年齢から工場で労働させられている
問題に対して、幼少の子どもの労働を止めさせ、幼児の学校を工場に
つくりました。
単純な工場労働が子どもの性格形成に対して看過できない影響を与えている
と考えたのです。
「単純労働」と「創造的な子どもの遊び」その対比は顕著です。
フレーベルは、子どもは「偉大な創造者」であると述べていますが、
全身全霊を使って、自分の知らない世界を理解しようとする
子どもの好奇心を親は出来る限り理解し、妨げることのないように
しなければならないでしょう。
幼稚園・保育園は、単純に親の育児を軽減してくれるための場ではなく、
「幼児の成長にとって欠かせない環境を提供する場」であるのは
その起源の精神を受け継いでいるからかもしれません。
本連載が、みなさんが、素敵な幼稚園・保育園と出会うために、少しでも
お役に立つことができればと思います。
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