【連載 第5回】 家庭ですぐに活用!総幼研の教育
これまで4回にわたり総幼研教育の現場と創立者の思いをレポートしてきました。
最終回の今回は、総幼研教育のさまざまな工夫や考え方を振り返りながら、 今すぐに家庭で生かせる子育てのコツについてお伝えします。
朝一番は体を動かすことから
お休みの日や、まだ園に通わせていないお子さんを持つ親御さんなど、昼間、家の中で子どもがやんちゃで大変・・・・・
という悩みを持つ方も多いかも。
朝起きた子どもは、エネルギーに満ち満ちています。
やんちゃというのは、そのエネルギーがあふれだしている状態といえます。
朝から静かに座ってというような遊びをすることよりも、まずは体を動かすことの方が理にかなっていると総幼研は考え、
朝は、「体育ローテーション」というみんなで体を動かす時間をとっています。
体を動かすといっても、何も難しいことではなく、基本は「歩く」と捉えていただければよいでしょう。
子どもと一緒に○○(近くのスーパーや公園など)まで一緒に行こうか、と散歩することだけでも、子どもはわくわくしますしエネルギーを発散します。
そして、散歩は子どもにとって、毎日似たようなコースであっても、発見の連続です。
大人が、知らない異国の街を散策する気分に近いのかもしれませんね。
体を動かしたのちに、静かな遊びを行うと、意外と子どもは集中して行います。
すべては「勉強」ではなく「遊び」
総幼研では、すべての取り組みを、「遊び」として捉えています。遊びだからこそ、子どもはわくわくと、自ら進んで行います。
例えば、ドリルのような教材も、毎日必ず○ページをやろうと決めて、無理にさせようとすると、子どもは嫌になりますし、勉強は嫌なものだという考えになっていきます。
子どもは本来「文字」や「図形」に興味を持つものであると総幼研は教えてくれます。
① まずは親が一緒になって教材で遊ぶ
② 子どもが真似をして自分でやろうとしたら見守る
③ 小さな達成を褒めてあげる
こういったことを繰り返すことで、大人がびっくりするくらい意欲を持ち、
いつの間にか、文字を書くことや覚えることを、楽しい遊びと捉えて、自ら進んで行うようになります。
幼い時から本物に触れる
例えば、総幼研で、李白や杜甫の漢詩を読む時間がありますが、何も背伸びをさせようということではなく、長く伝えられてきた「本物」に触れることを目指しています。子どもの感受性は、とても豊かです。正確にその内容を理解することが目的でなく、「考える」よりも「感じる」ことを大切にしています。
漢詩だけでなく、日本文学や短歌・俳句のよさを楽しもうという子ども向けの本や、本物の美術品に触れる機会を増やそうというような動きも見られるようになっていますが、固定観念で縛られた大人よりも、柔軟な感性を持つ子どもの方が、本物が持つ神秘性に触れ、多くの感動を得るのかもしれません。逆に、大人の方が、子どもから教わったりすることはよくあることです。
連載を振り返って
総幼研の教育は、「あたま」「こころ」「からだ」をバランスよく育てるという考えに基づいており、そのこと自体を否定的に捉える方はいないと思います。大切なことは、その方法が、親や保護者の考え方やライフスタイルにあっているかどうかを判断することです。
ある人から見れば、子どもの本来持つ力を引き出している信頼のおける教育方法といえるでしょう。しかし、またある人からすれば、もっとのんびり育てたいのにちょっと忙しいように映るということもあります。
どんな教育方法であっても、いろいろな側面があります。
そして重要なことは、その教育方法を実践する先生の力です。同じ教育方法を取り入れていながら、情熱のある先生と、そうでない先生とでは、あたかも別の教育方法であるように思えることがあります。
万能の園や、万能の教育方法はない代わりに、信じて任せることができる人や園と出会うことができれば、不安なことも多い子育てにおいて、代えがたい心強い存在となります。
総幼研の連載は今回で終わりますが、今後とも、情熱を持って取り組んでいる園や団体を、「人」に焦点を当てながらお伝えしていきたいと思います。
過去の記事はこちら
第1回 総合幼児教育研究会とは何か?①
第2回 総合幼児教育研究会とは何か?②
第3回 総合幼児教育研究会の歩み
第4回 総合幼児教育研究会のこれから
総幼研のホームページはこちら http://www.soyoken.com/
写真提供:総合幼児教育研究会
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