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新連載・日本の幼児教育の現場を歩く

総幼研幼児教育

【連載 第3回】 総合幼児教育研究会の歩み

第1回・2回では、実際に総幼研教育を行っている園を訪問し、 園庭や教室内での子どもたちの日常の様子をレポートしました。第3回では、研究会の歴史を追っていきます。

総幼研教育

創設者はお坊さん
総合幼児教育研究会(以下総幼研)は、
1984年(昭和59年)に秋田光茂氏(現総幼研会長)によって創設されました。
秋田氏とはどんな人物なのでしょう。

秋田氏は、450年の伝統を誇る“なにわの名刹”
大蓮寺にて1930年、生まれました。
お寺で生まれた者は、代々、跡継ぎとして
継承していくことを当たり前に求められるもの。
秋田氏も、僧侶になるために仏教系の大学で学びます。

戦後の傷跡から復興をはじめた1953年、兄の秋田嘉朗氏がパドマ幼稚園をスタートさせます。 園児数20名での開園でした。 ところが、開園わずか3年後に嘉朗氏が亡くなり、秋田氏が、若干27歳で、 幼稚園の園長職とお寺の住職という要職を受け継ぐことになります。 秋田氏は当時を回顧して、「自分は、教育の分野を専門的に勉強した人間ではなかった。 まったく分からないなかで、いろいろな人に聞いてまわることしかできませんでした。」と話します。

秋田氏はいろいろな人たちと出会う中で、 右脳教育の第一人者として有名な、七田眞氏と出会います。 秋田氏と同年代でもあり、意気投合した秋田氏は、総幼研の前身である 幼児教育研究所の事務局長を勤めるなど、七田氏と共に、 幼児教育の研究に取り組んでいた時期があります。

現在も、総幼研教育で取り入られている、「プリント教材」などの教材は、 このころの研究が元になっています。しかし、早期教育として知能開発をするだけでは、幼児教育として不十分ではないか。 情操教育、からだづくり、といった人格を形成する他の大切な要素をバランスよくはぐくむことが必要だと考えました。 その思いが、七田氏と袂を分かち、総幼研の設立へとつながっていきました。

総幼研教育

秋田氏の人間力
今年78歳を迎えた秋田氏。その第一印象は、音楽と本が好きと語るそのままにスマート。 そして、実際に話をしてみると、全国190余りの園を束ねる組織の会長とは思えないくらい、謙虚さが伝わってきます。

秋田氏がお坊さんであることと関係があるのかと考えました。 仏教では、“生かされている”という考えがあります。 しかし、世の中のお坊さんが、全員がその考えを実践した生き方をしているとはお世辞にもいえない世の中・・・ 秋田氏に率直に尋ねてみました。

「たしかに幼いころから、仏飯で生かされてきたという教えを受けてきましたが、 人生の転機となったのは、お腹を切る大きな手術をしたことです。その時に、多くの本を読み、 深く考える時間を持ったことが自分にとって大きかったですね。」
若くして要職を勤めることになった重責。そして病気という挫折。 いろいろな人と関わり合い、幼児教育について研究、実践する中で、 いつしか、園長を勤めるパドマ幼稚園は、大阪で名前を知られる有名な幼稚園になっていきました。

次回も、引き続き秋田会長の取材を通して、総幼研教育を考えます。

第4回 総合幼児教育研究会のこれから


総幼研教育
過去の記事はこちら

第1回 総合幼児教育研究会とは何か?①
第2回 総合幼児教育研究会とは何か?②

総幼研のホームページはこちら http://www.soyoken.com/


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