【連載 第1回】 総合幼児教育研究会とは何か?①
シュタイナー教育、モンテッソーリ教育、自由保育・・・
子育てに積極的なお母さん、お父さんであれば周知の幼児教育メソッドの数々。
その中で、日本発の幼児教育方法で、平成20年現在、
全国190余りの保育園・幼稚園が取り入れている教育方法をご存知でしょうか。
それが、総合幼児教育研究会・・・総幼研(そうようけん)です。
驚きと誤解
「跳び箱10段を飛んだ」「杜甫の漢詩をそらんじる」
「毎朝、朝礼で全校生徒が自然に整列する・・・」
時に、驚嘆を交えて伝えられる総幼研園の日常です。
その驚きが裏表となって、小学校教育の先取りにすぎない。どこかの国のように子どもに無理やり
強制させているのではないか-。などの批判や、誤解を受けやすいのも、総幼研の一面といえます。
「確かにそのような批判を受けることもあります。かたちだけ見ると、そう見てしまうのかも
しれませんね。しかし、実際に子どもたちの笑顔や、積極的な姿勢を見ていただけるとすぐに
それは誤解だと分かってくださると思います。」
と総幼研の会長園でもある、パドマ幼稚園(大阪市)の園長、秋田先生は自信を持って
答えられました。
百聞は一見にしかず、実際に幼稚園を訪問
AM 8:00
お母さん、お父さんに連れ立って三々五々と登園する園児たち。子どもたちのにぎやかな声が
園内を包む、どこの幼稚園でも見られる朝の光景がありました。
AM 9:00
園庭にそれまで流れていた、ゆったりとした音楽が、軽快なリズムの音楽に変わったかと思うと、園児と先生たちが、我先にと園庭に駆け出してきました。そして、跳び箱や、体操用マットを園児たちが率先してわいわいと運びだしているのです。まるで面白いおもちゃをおもちゃ箱からひっぱりだすように。
総幼研教育は、毎朝の「体育ローテーション」と呼ばれる園庭での活動からスタートします。
「あたま・こころ・からだ」の3要素をバランスよく育て、「全人格」教育を目指す総幼研。
朝のスタートは「からだ」です。
十分な眠りから覚めた子どもは、リセットされたかのように、エネルギーに満ち満ちています。
からだを動かすことが大好きです。その欲求に対して環境を整え、教師も一体となって、からだを動かします。
難しいことをするのではなく、どんな子どもで、少し努力すれば、言い方を変えれば、少し慣れれば、できる運動です。
たくさんの友だちと、一緒になって、園庭を駆け巡ります。
子どもたちは、主体的に能動的に動いているように見えます。
しかし、注意深く見てみると、そこには、園側と教師がきちんと用意した環境と仕組みがあることがわかります。それを毎日繰り返すことで、子どもたちは、不安なく積極的に時間を過ごすことができているのです。
AM 9:30
全校生徒が園庭に列を作って並び朝礼がはじまります。規律と押し付けで園児を並ばせるというよりも、体育ローテーションの延長線上として、みんなできちんと列を作る“あそび”のように子どもたちは感じているように見えました。
朝礼といっても、大義名分的な大人向けの退屈な話や、子どもに媚びた話をするわけでもない。取材した当日は「蛍」についての話を、その日の担当の先生が5分ほどお話されました。その後、みんなで歌い、手足を洗って(園庭では裸足で走り回っていたのでした)各教室に入っていきました。
子どもたちのエネルギーに圧倒される
勝手に抱いていた、幼稚園のほのぼのとしたイメージはそこにはなく、子どもたちのあふれんばかりのエネルギーに圧倒されました。しかし、それは身勝手なエネルギーの発散とは違い、みんなとともに体を動かすという見えない規律の緊張感を「あそび」として楽しんでいるようで、まるで、原子運動のように自由にしかし規則を持ったふるまいであるかのように見えました。
次回は、
教室内での子どもたちの様子をレポートし、総幼研教育の実際に迫ります。
【連載 第2回】総合幼児教育研究会とは何か?② ~教室内で~ はこちらから
【連載 第3回】総合幼児教育研究会の歩み
総幼研のホームページはこちら http://www.soyoken.com/
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